二十四節季を知ってますか?
秋分の節季とお彼岸
ちょっと知っているだけで鼻高ですよ

二十四節季って、なに?
テレビやラジオで、ときどき耳にすると思います。
「今日は立秋です。暑い盛りですが、暦の上では秋ですね・・・・」
「暑中見舞いも今日からは、残暑見舞いに変わります・・・」
と言う決まり文句の、アレです。

でも、二十四節季のことをよく知らないのに、「もう秋です」と言われても困りますよね。
夏真の8月7日頃が立秋にあたるので、「えっ?秋?うそーっ!」という事になります。

今回は、それらの疑問について解明していきたいと思います。

ボンネットバス

< 二十四節季とは >
●  季節に連動した暦が必要だった
今の私たちは、太陽の運行をもとに作られた、グレゴリオ暦(太陽暦)を使っているので、何も不便を感じずに過ごしていますが、明治以前の人達は少し違ったんです。

それまでは、中国を起源とする太陰太陽暦を用いていました。
難しい事は省きますが、この暦だと1年が12カ月とか13カ月だったりするので、年によっては一カ月くらい季節がズレてしまいます。

当時の日本は、農業国家だったので、季節が一カ月もズレると大変な事になってしまいます。
そこで、太陽の運行を基にした暦、早い話が季節に連動した暦が必要だったんです。
それが二十四節季という訳です。

グレゴリオ暦  :  古代エジプトが発祥の太陽暦で、1年を365日とした世界中で使われている標準的な暦

太陰太陽暦   :  月の月齢をもとに作られた暦を太陽暦の1年(12ヶ月)に合わせた暦。 1年が354日になり11日少ない。このためうるう月をいれて調整しなければならない。

ややこしいですが、ちゃんと付いて来てくださいね~。

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●  二十四節季の成立ち
二十四節季は、図のように、1年を24等分に区切ったものです。
昼が一番長い日を「夏至」、昼が一番短い日を「冬至」
昼と夜の長さが同じ日を、それぞれ「春分」「秋分」としています。
この4つを基準にしています。
太陽の運行を基にしているので、この節季(期間)は変わることはありません。

●  季節を知る目安
毎年、同じ時期に同じ節気がやってきます。
節気の期間は15日と一定で自然な季節変化に対応しているので、天候に左右される農業の目安として大変便利なものでした。
また、季節を知る目安にしていたため、天候や生き物を表す名前がつけられ、今でも年中行事や挨拶など色々なシーンで使われています。

かぼちゃ

●  季節感のズレ
ですが、ちょっとした問題がありました。
二十四節季が作られたのは古代の中国です、やや距離のある日本とは少し季節がズレていました。
何故だか分かりませんが、季節のズレを修正しないまま導入されたので、冒頭にあったように、真夏なのに暦の上では秋という、変てこな感じになってしまたのです。

●  今でも使われているわけ
しかし、明治になって新しい暦に代わっても、二十四節季はつかわれ続けました。
それは何故か?それは、四季という自然とともに生きてきた日本人に、合っていたからではないでしょうか。
15日の周期でゆっくりと季節が変わる、それを感じ取るとは、いかにもにも日本人らしく、いかにも風流ですね。

正確なカレンダー(暦)を手に入れた、現代の私たちにとって、それほど重要ではなくなった暦ですが、
我々日本人が長年にわたり使ってきたものです、知識として知っていたら素敵ではないでしょうか。
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●  おわりに
この時期は、ちょうど秋分の節季にあたり、夏から秋へえの折り返しの頃です。
もう幾日かすると、寒露の節季がやってきて、朝晩がグッと冷え込んだりする頃に変わります。
どうです?知っているだけで、ちょっと粋な感じがしませんか?

長らくお付き合い、ありがとうございました。
これで、この記事は終わりです。
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お ま け
<二十四節季とお彼岸>
いまの時期は、秋のお彼岸ですね。
彼岸は年に2度あり、それぞれ春分の日と秋分の日を、中日として前後3日を加えた7日間を指し、
祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ習わしになっています。

今年は、9月19日が彼岸の入り、中日が9月22日、彼岸の明け9月25日です

混同しがちですが、お彼岸は、雑節といって日本独自の暦日であり、信仰上の行事です。
その由来は、太陽信仰から来ていて、太陽が真東から昇って真西に沈む彼岸のころは、彼岸(あの世)と此岸(この世)がもっとも通じやすい時期と考え、先祖供養に繋がったとされています。
季節をあらわす暦として中国から伝来した二十四節気とは、意味合いが異なるものです。

ハロウィンを楽しむのも良いことですが、
このあたりも、日本人として押えて置きたいところです。

おわり

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