「正しいお正月の迎え方・過ごし方」
日本人なら知っておこう
年末編


いよいよ、今年も大詰めですね。
さて、お正月、何をして過ごしますか?
実家に帰省、旅行、寝正月・・・etc

例えば、こんな過ごし方はどうでしょう?
「正しいお正月の迎え方・過ごし方」です。

日本人が昔から行ってきた方法で過ごしてみるのです。
厳密におこなう必要はありません。
その意味を知って、出来るものからやってみる。
どうです?
ひょっとしたら、来年が良い年になるかも知れませんよ。

その前に、簡単におさらいです。
<お正月の由来>
1月は、睦月とも言いますが。
では、正月とは何んでしょう?
それは、歳神様をお迎えし、お祀りる期間を「正月」と呼んでいるのです。

歳神様は、元旦の朝、日の出と共に我々の住む世界に現れるとされています。
歳神様は、高い山から降りてこられるため、富士山頂など、山の上で見る初日の出を『ご来光』と言って特に神聖視してきました。

単に美しいからではなく、そうした理由があるのです。

正月は、この歳神様をお迎えし祀ることによって、家の繁栄や家族の幸せ無病息災を願います。
正月の習慣として、何気にやっている事の一つ一つには、そんな願いか込められているのです。

 

正統派 日本人がやるべき年末行事

では、それらを解説して行きたいと思います。
<大掃除>

歳神様に気持ちよく過ごして頂くため、家中を祓い清めます。
だから、年に一度、普段はやらないような所まできれいに掃除を行います。
特に、神棚や仏壇などは入念に行うのが、正しい大掃除です。

昔は、12月13日に行っていました。これは、江戸城で行われていた「すす払い」がもとになり、町衆に広まった行事です。
ちなみに、13日に行う大掃除を「正月始め」というそうです。

カミさんに怒られるから、やるんじゃなかったんですねェ

<正月飾り>
門松(かどまつ)
歳神様を迎えるための目印として、玄関前に飾ります。
松は、神様が宿る木とされ、一般的には雄松と雌松を左右一対で飾ります。

歳神様が居られる期間中は飾っておくのが決まりです。
地方や宗派によって異なりますが、一般的には1月7日までとされ、この期間を「松の内」といい、初詣や年始挨拶はこの期間に行います。

最近は、竹がメインになってますが・・・
主役は、松ですから~

鏡 餅
歳神様の依り代(神様が宿る場所)であり、お供え物でもあります。
家には、いろんな神様がおられます。
かまどの神様、居間にも、なんと便所にも神様はおられます。
なので、その数だけ置くのが良いとされています。

大小2段の鏡餅は、円満に年を重ねるという縁起物であるとか、由来は諸説ありますが、神様の依り代であるという本来の意味を、しっかり押さえておきましょう。

最近の鏡餅は、ビニールに包まれてますが・・・・
飾らないよりは、マシという事で。

注連縄しめなわ
自分の家が、年神様をお迎えするのに、ふさわしい場所であることを示すために始まった、とされています。

しめ縄は、神聖な領域と世俗を隔てる結界(境界)であり、中に穢れ(けがれ)が入らない様にする役目も果たします。

だから、玄関だけではなく、鏡餅を置く場所とか鬼門の方角とかに飾ると良いそうです。
絵は、注連飾りです。お間違いなく。

飾る時期
大掃除を済ませ、家の中がきれいになったら「正月飾り」を飾ります。
師走の慌ただしい時ですが、28日までに飾るのが良いとされています。
31日の大晦日に行うのは、「一夜飾り」といって年神様に失礼とされています。

昔、じぃさん、ばぁさんに叱られたものです。

いよいよクライマックス、大晦日。
訳もなく、ワクワクしますよね~。

この日は、早めに帰って、先ずは禊(みそぎ)の代わりにお風呂です。
大晦日に入るお風呂を「年の湯」と呼びます。
一年の溜まった汚れとホコリを念入りに落としておきましょう。

<家族で祝う>
大晦日、友達、彼氏や彼女と過ごすのも良い事だと思いますが。
家族があっての幸せです。
出来れば、家族そろって年越しを楽しみましょう。

もともと日本は、数え年が正式です。
新しい年を迎えると、みんなで一つ年をとります。
そして家族全員、無地に成長できたことを祝います。

どうです、ちょっと素敵だと思いませんか?

<掃きおさめ>
どの家も、大掃除は終わっていると思いますが、それとは別に、一年の最後に家を掃き清めます。
そして、新年を迎えましょう。
きっと良い年になる事でしょう。
ちなみに、正月に掃除をすると、福を逃がしてしまうと言われています。

<年越し蕎麦>
うどんは高級品、当時の庶民の口に入るのは蕎麦でした。
細く長~い食べ物で、健康で長生きできることを願います。

薬味はネギで決まりです。
一年の労をネギらいながら感謝して食べましょう。


<除夜の鐘>
お寺さんの行事です。
多くのお寺では、108回梵鐘をつきますが、数は必ずしも決まってはないそうです。
これも諸説あるそうですが、人間の煩悩の数という事でいいんじゃないでしょうか。

お寺によっては、鐘をつかせて頂けるところが在ります。
何かのご利益を授かるかも知れません。
遠慮せず、鐘を撞きましょう。

<年越し>
年越し蕎麦も食べ終わり、紅白歌合戦の結果が出る頃、遠くの方で除夜の鐘が鳴り始めます。
子供達も、大晦日だけは夜遅くまで起きていても怒られません。

何故でしょう?
最近は薄れて来ましたが、最後に大事な行事が残っているからです。
大晦日は、夜通し起きていて、歳神様をお迎えするのです。
良い歳神様が来てくれたら、来年は安泰です。
そのために眠い目を擦りながら起きているのです。

日本人ってイイですね。
一ヶ月前はハロウィン、一週間前はクリスマス。
これらは西洋の行事です。
除夜の鐘、これは仏教ですね。
そして、間もなく来る元旦。
お正月は神道の行事のオンパレードです。
この、節操のなさが大好きです。

さて、いよいよ年明けですよ~!

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